秋夕が明け、年末へ一斉に追い込みがかかる10月のカムバック。いかがお過ごしでしたか?
今回も担当者ウジュが個人的に刺さった5曲をご紹介していきます!
1「RINGO」/ITZY
韓国カムバックから間を空けず、日本アルバムをリリース。グリム童話をテーマに’おとぎ話のように決められた結末ではなく、自分のストーリーを作っていこう’という強さを歌った。
迷いのない、アグレッシブなITZYを待っていた!ラテンのグルーブを活かしたリズミカルなラップ、突き抜けるハイトーン、運命は自ら掴み取るという歌詞、すべての要素が、唯一無二のオーラを構成する。実力派として名高く、ITZYらしく在るだけで既に主人公の風格を放つ彼女たち。デビュー以来さまざまな経験を重ねたが、まだまだ何にでもなれると、自信を持って表明した。
2「Chasing That Feeling」/TOMORROW X TOGETHER
3rdアルバム『The Name Chapter: FREEFALL』で9カ月ぶりカムバック。曖昧な希望に満ちた青春賛歌とは異なり、現実の苦痛と不安を直視しながら、新しい始まりを知らせる。
80年代テクノサウンドに疾走感のある旋律、MVでは特大スケールの映像美で、息の合ったパフォーマンスを味わえる。ノスタルジーと近未来が交錯するなか奮闘する姿は、もがきながらも後には引けない覚悟と、自らを鼓舞する情熱をうかがわせる。アルバムを通してバリエーション豊かに、音楽の可能性に挑戦したTXTの更なるステップアップを見届けたい。
3「Howl」/Chuu
元LOONAチュウが、同名ミニアルバムでソロデビュー。傷ついた2人が、2人だけの世界で互いを癒す過程を通じ、独自の音色を発信する。長い苦難から新境地へ踏み出した。
天真爛漫な明るさと、内面の深慮や自立心が反映された歌詞を、まっすぐなまなざしで伝える。澄んだ声で広がるのは、邪魔するもののない穏やかな空間、あるいはまっさらな未来への展望。哀しみを経てなお安寧と希望を分け与えるアイドルのチュウも、1人の女の子キムジウも、彼女を応援する皆さまも、これからが幸せの始まりであるはず。
4「I Want That」/(G)I-DLE
初の全曲英語詞EP『HEAT』タイトル曲。アジアの音楽トレンドを牽引する88risingが制作に参加し、普段のセルフプロデュースとは違ったカラーを放つ。
曲の構成から歌唱パートの分担も画期的に、良い意味で彼女たちのイメージを裏切った。ダイレクトに耳へ打ち込むビートとラップは、パワフルな女性像を演出。ボーカルには(G)I-DLEならではのメランコリックをまとわせる。個々の声を使いこなした、高低差のある展開力で、メンバーのポテンシャルの高さをも再確認する作品となった。
5「Guilty」/TAEMIN(SHINee)
個人4枚目のミニアルバム『Guilty』で除隊後初のカムバック。ファンの大きな期待を超える気合の入った作品で、変わらない実力を披露した。
利己的で堕落した愛と、それを止められない衝動を罪とし、ダークに表現。スローな6/8拍子に濃密な色気と激情が詰め込まれ、ダンス、表情、囁く声やコーラスまでもが甘美かつ強烈。芸術ともいえるセンスと技術に終始のめりこみ、深い余韻を生む。これまで数々のセクシーなインパクトを残してきた彼が、ソロ第2幕も華麗なスタートを切った。
おわりに
10月は本当に熾烈なチャート争いでした。本編に入りきらなかったものの、IVE、SEVENTEEN、NCT127ら大型カムバック、影響力を拡大するRIIZE、tripleS、タイアップで意外性を見せたNewJeans、aespa、LE SSERAFIMなどなども良曲。
特に女性ソロはジェニ(BLACKPINK)が抜群の存在感を放ち、魅せ方を熟知するジェシとソンミ、ウンビ、ヒジン(元LOONA)やジニ(元NMIXX)らセカンドキャリア組も台頭。雑食K-POPファンとしては、いかに独自性を出すか、いかにヒットさせるか、各々の工夫を楽しめた月でした。
ここまで読んでくださってありがとうございます♪